AIにWordPressの修正を頼む前に。伝える情報と伏せる情報

WordPressの表示を直したくてAIに聞いたら、長いコードが返ってきた。ところが「どこへ入れるのか」「自分のサイトでも使えるのか」が分からない。そんなときは、コードを増やしてもらう前に、相談の材料を整えてみてください。

AIに最初に伝えたいのは、サイトの設定を全部ではなく、直したい状態と現在の違いです。必要な情報を絞れば、試す範囲も確認しやすくなります。一方で、画面やファイルをそのまま渡すと、相談に不要な情報まで含まれることがあります。

目次

「うまく表示されない」を、目で確認できる言葉にする

たとえば画像の不具合なら、「スマホだけ画像が横にはみ出す」のか、「画像自体が表示されない」のかで確認する場所が変わります。対象ページ、症状が出る部分、どう見せたいかを分けて書きます。

うまく説明できない場合は、次の表の右側を埋めるだけでも構いません。分からない項目を推測で埋めるより、「未確認」と書いたほうが、後から事実と区別できます。

整理する項目 書き方の例
今の状態 スマートフォンでは、サービス紹介の写真が本文の右側にはみ出す
希望する状態 写真全体を本文の幅に収めたい。人物の顔は切りたくない
発生する範囲 同じページの写真3枚。パソコンでは症状を確認できていない
確認した環境 使用した端末・ブラウザー、分かれば画面幅
直前の変更 昨日、写真を差し替えた。CSSは変更していない
すでに試したこと 画像の表示サイズを変えたが改善しなかった。変更は元へ戻した

この表は説明用の例です。実際に起きたことと、まだ確認していないことを分けて、手元の状況に置き換えてください。

WordPressの情報は、関係するところから拾う

同じWordPressでも、テーマやプラグイン、編集方法が違えば、修正する場所も異なります。最初はWordPressとテーマの名前・バージョン、対象部分を編集している画面を伝えます。特定の機能に関係する場合は、そのプラグイン名とバージョンも追加します。

確認する場所の一つが、管理画面の「ツール → サイトヘルス → 情報」です。WordPressのサイトヘルスの説明にあるとおり、テーマやプラグイン、サーバーなどの情報を確認できます。この画面は設定を変更する場所ではありません。

「サイト情報をクリップボードにコピー」で取得できる情報を、全部そのまま送る必要はありません。まずは関係する項目を選びます。編集方法も、ブロックエディター、ページビルダー、追加CSSなど、分かる範囲で記載すると相談の前提が伝わります。

文字や画像の編集場所で迷っているなら、先にWordPressで変更箇所を探す考え方を確認すると、「コードの修正が必要か」から整理しやすくなります。

スクリーンショットやコードは、渡す前に中身を確認する

見た目の相談に、WordPressへログインするためのパスワードは必要ありません。AIへ入力する画面・文章・ファイルは、利用するサービスと契約のデータの取扱いを確かめ、業務で共有してよい範囲に絞ってください。

  • 画面:会員名、問い合わせ内容、メールアドレスなど、症状と関係のない情報を除く。
  • URL:公開ページか、プレビュー・認証用リンクかを確認する。ログイン用トークンや個別の認証情報を含むリンクは渡さない。
  • コード:関係する短い範囲を選び、APIキー・パスワード・秘密鍵などを含まないか確認する。
  • エラー:文面と発生時刻を残し、共有するコピーでは氏名や内部の識別情報など不要な部分を伏せる。

wp-config.phpを丸ごと貼り付けないでください。

このファイルにはデータベースへの接続情報などが含まれます。WordPressの設定ファイルの説明でも、その役割が案内されています。修正に関係する設定を確認するときも、秘密情報を含むファイル全体の共有とは分けて考えます。

伏せる前の原本と、相談用に情報を除いたコピーは分けておくと、後で作業担当者と確認しやすくなります。何を伏せればよいか判断できない資料は、いったん共有を保留してください。

最初の依頼では、コードより先に確認事項を出してもらう

症状の説明だけで修正方法を一つに決めると、別の場所を変更することがあります。初回は、不足している情報と、変更せずに確認できる順序を聞く使い方がおすすめです。

AIへの相談文例

WordPressの表示について相談します。まだコードは作らず、不足している情報と、設定を変更せずに確認できる順序を挙げてください。

今の状態:[どのページの、どの部分が、どうなっているか]
希望する状態:[何をどう見せたいか]
環境:[WordPress・テーマ・関係するプラグイン・編集方法]
発生する範囲:[端末やページによる違い]
直前の変更と試したこと:[実際に行った操作]
未確認のこと:[分からない項目]

変更案を出す場合は、変更する場所、他のページへの影響、元へ戻す方法を分けて説明してください。原因が確定していない点は、そのように示してください。

返答に知らない機能名やファイル名が出たら、自分のサイトに実際に存在するものかを確かめます。存在しない設定を探し続けたり、似た名前の別の機能へ当てはめたりしないようにしましょう。

提案が出たら、「どこを変え、どう戻すか」を決める

情報を整えても、返ってきたコードがそのまま使えると確認できたわけではありません。追加CSSへの追記なのか、テーマファイルの変更なのか。作業場所と影響が分からないまま、本番へ貼り付けるのは避けます。

変更前の状態と復旧手段を確認し、一度に試す変更を絞ります。修正箇所だけでなく、同じ表示を使うページやスマートフォン、必要なフォームなども確認対象です。バックアップの準備に不安がある場合は、戻せる状態を確認する項目から整理してください。

「AIには相談できたけれど、実際の編集場所が分からない」「影響範囲を判断できない」という段階なら、整理した症状、試したこと、提案された変更の内容をまとめて、WordPressの調査・修正へご相談いただけます。AIを使ったかどうかより、現在のサイトで何を確認できているかが大切です。

社内で続けたい更新と、確認を任せたい作業を分ける場合は、Web運用・更新支援でも進め方を整理します。最初のお問い合わせに、ログイン情報や秘密情報は不要です。

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この記事を書いた人

森田|株式会社Sole Collect WordPress修正・ホームページ管理保守

京都を拠点に、WordPressの修正やホームページの管理・保守、日々の更新をお手伝いしています。Web制作・WordPress対応に10年以上携わってきた経験をもとに、社内にWeb担当者がいない企業・店舗を支援しています。

「どこを直せばいいか分からない」「以前の制作会社に相談できない」という段階でも、ご相談ください。他社制作サイトも、現在の構成を確認して対応方法をご案内します。

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